日銀は2023年7月27日、28日に金融政策決定会合を開催します。金融市場では、イールドカーブ・コントロール(YCC)の見直しが注目されています。
YCCは、日本銀行が10年物国債の利回りを0.25%に抑制することを目標とした金融政策です。しかし、近年、米国や欧州の中央銀行が金融政策を正常化させており、それを受けて日本の長期金利も上昇圧力を受けています。もし、長期金利が10年物国債で0.25%を超えると、日本銀行は国債を買い入れ続けることで利回りを抑制する必要がある。しかし、この場合、日本銀行の資産が膨張し、金融市場の混乱につながる可能性がある。そのため、日本銀行は、長期金利が10年物国債で0.25%を超える前に、YCCの見直しを検討する可能性がある。
日銀の植田総裁は、7月18日の記者会見で、「現時点でYCCの副作用増大により、債券市場の機能が大きく低下する状況には至っておらず、修正を急ぐ必要性は低いと判断した」と述べました。また、内田副総裁は、「YCCの修正は金融仲介や市場機能に配慮しつつ、いかにうまく金融緩和を継続するかという観点からバランスをとって判断していきたい」と述べました。
これらの発言から、日銀は、現状の金融政策を維持し、インフレ率を2%に引き上げるという目標を達成するために、YCCの修正は慎重に検討していくとみられます。
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