岸田首相は、2023年9月21日にニューヨークで開催された「ニューヨーク経済クラブ」で講演を行い、
資産運用立国を実現するための取り組みについて言及しました。
岸田氏は「ニューヨーク経済クラブ」主催の会合で日本人初の栄えあるゲストスピーカー・リストに名前を連ねた。
聴衆はブラックロックを、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、
など世界有数の金融機関に加え有力ヘッジファンドなどのトップや幹部。
首相は、日本の家計金融資産が2000兆円を超えていることに触れ、その資産を投資に振り向けることで、経済成長を促進することができると述べました。
また、日本国内の資産運用総額が3年間で1.5倍に増え、800兆円に達したことも上げた。
そのためには、以下の3つの柱を挙げました。
家計の資産形成を促進する
投資環境を整備する
運用力を強化する
具体的には、以下の取り組みを進めていくと表明しました。
iDeCoの拠出限度額や受給開始年齢の上限引き上げ
NISAの拡充・恒久化
金融経済教育の推進
海外投資家への門戸開放
ESG投資の促進
金融機関の競争力強化
人材育成
これらの取り組みにより、日本の家計金融資産を増やし、投資に振り向けることで、経済成長を促進するとともに、国民の生活の質の向上につなげることが期待されます。
また、首相は、資産運用立国を実現するためには、海外投資家の参入を促進することも重要であると述べました。そのため、資産運用特区の創設や投信価格の「二重計算」の見直しなど、海外投資家が日本に進出しやすい環境を整える取り組みを進めていくと表明しました。
皆さん、もうお忘れでしょうが、
岸田氏には、22年5月、英ロンドンの金融街シティにあるギルドホールの講演で、
「インベストインキシダ(日本に投資して欲しい)」と訴えた過去があります。