世界初の“光の半導体”の実現に向け、
政府が約452億円を支援する。
IOWN (Innovative Optical and Wireless Network) 構想は、NTTを中心に推進されている次世代の情報通信基盤構想です。従来の電気信号ではなく、光信号を駆使することで、通信容量を飛躍的に向上させ、消費電力を大幅に削減することを目指しています。
2024年1月、政府はIOWN構想の実現に向けた新たな開発計画に約452億円を支援する方針を固めました。この支援は、IOWNの基盤技術である光電融合技術の開発を加速させ、2030年代の実用化を目指すものです。
支援内容
政府の支援内容は、具体的には以下の通りです。
- 光電融合技術の開発:
- 光トランジスタや光メモリなど、光信号処理に必要なデバイスの開発
- 光通信システムの開発
- ソフトウェア技術の開発:
- IOWNのネットワークを管理・運用するためのソフトウェア
- 光信号処理のためのソフトウェア
- 人材育成:
- IOWNの研究開発に携わる人材の育成
期待される効果
IOWN構想が実現すれば、以下のような効果が期待されています。
- 情報通信の高速化・大容量化:
- 8K/VR映像のストリーミング配信
- 自動運転車の遠隔操作
- AIによるリアルタイム分析
- 省エネルギー化:
- データセンターの消費電力削減
- 環境負荷の低減
- 新たな産業・サービスの創出:
- 医療、教育、製造など様々な分野での革新
政府の取り組み
政府は、IOWN構想を国家戦略の一つと位置づけ、積極的に推進しています。具体的には、以下の取り組みを行っています。
- 資金支援:
- 上記の通り、研究開発に452億円を支援
- 規制緩和:
- IOWNの導入を促進するための規制緩和
- 国際連携:
- 米国や欧州など、海外との連携強化
今後の展望
IOWN構想は、日本の情報通信技術の未来を担う重要なプロジェクトです。政府の支援により、研究開発が加速化し、2030年代の実用化に向けて大きな前進が期待されます。
5801 古河電気工業
6701 日本電気
6702 富士通
6723 ルネサスエレクトロニクス
6758 ソニーグループ
6965 浜松ホトニクス
6967 新光電気工業
9432 NTT
ＮＴＴ（9432）とＫＤＤＩ（9433）「６Ｇ」光通信を共同開発
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