アドバーサリーインザミドル(Adversary-in-the-Middle, AiTM)は、サイバーセキュリティにおける攻撃手法の一つで、攻撃者が通信している二者(例えば、ユーザーとWebサーバー)の間に割り込み、両者になりすまして情報を盗み取ったり、改ざんしたりするものです。
従来のMITM(Man-in-the-Middle)攻撃と似ていますが、AiTM攻撃は特に認証プロセスを迂回することに焦点を当てている点が特徴です。
AiTM攻撃の仕組みの例
攻撃者の介入: 攻撃者は、フィッシングサイトやマルウェアなどを利用して、ユーザーのブラウザと正規のWebサイトの間に自身の用意したサーバーを介在させます。
認証情報の詐取: ユーザーが正規のWebサイトにログインしようとすると、その認証情報はまず攻撃者のサーバーに送信されます。
セッションハイジャック: 攻撃者は、詐取した認証情報(特にセッションクッキー)を利用して、正規のWebサイトにユーザーとしてログインします。この時点で、ユーザーはログインに成功したと認識していますが、実際には攻撃者が裏で活動しています。
情報の窃取・改ざん: 攻撃者は、正規のセッションを乗っ取っているため、ユーザーとWebサイト間の通信内容を傍受したり、改ざんしたりすることができます。例えば、機密情報を盗み取ったり、不正な取引を実行したりすることが可能です。
従来のMITM攻撃との違い
従来のMITM攻撃では、通信経路の途中でパケットを傍受・改ざんすることが主な目的でしたが、AiTM攻撃は認証後のセッションを直接乗っ取ることに重点を置いています。これにより、多要素認証(MFA)などのセキュリティ対策を迂回できる場合があります。
AiTM攻撃の対策
フィッシング対策の強化: 不審なメールやWebサイトに注意し、安易にリンクをクリックしたり、個人情報を入力したりしない。
多要素認証(MFA)の理解と適切な設定: MFAは有効な対策ですが、AiTM攻撃に対して完全に有効とは限りません。FIDO2などのより強力な認証方式の検討も重要です。
Webサイト側のセキュリティ強化:
HTTP Strict Transport Security (HSTS) の導入: HTTPSでの通信を強制し、中間者によるダウングレード攻撃を防ぐ。
セッション管理の強化: セッションIDの安全な生成、管理、有効期限の設定などを適切に行う。
Content Security Policy (CSP) の適切な設定: 悪意のあるスクリプトの実行を制限する。
エンドポイントセキュリティの強化:
セキュリティソフトの導入と最新の状態維持: 悪意のあるソフトウェアの侵入を防ぐ。
OSやブラウザの脆弱性対策: 常に最新の状態にアップデートする。
ユーザー教育: AiTM攻撃の手口や対策についてユーザーに周知徹底する。
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