2024/4/19
報道ベースによると
イスラエルがイラン国内施設に対し空爆を実施
核施設のあるイラン中部の都市ナタンズ (原子力発電所の所在地) と、
イスファハーン (原子力発電所の所在地)の近くで３件の大規模爆発があった との報道。
シリアで同時爆発があったとの報道も。
2024年4月15日現在、イランとイスラエルの間で緊張が高まっています。
イランによるイスラエルへの攻撃
4月13日から14日にかけて、イランはイスラエルに対して多数のミサイルと無人機を使った大規模な攻撃を仕掛けました。
イスラエルはアメリカなどの協力も得てそのほとんどを迎撃しました。
攻撃は、今月1日にシリアにあるイラン大使館がイスラエルによるとみられる攻撃を受け、革命防衛隊の司令官らが殺害されたことへの報復とされています。
国際社会の反応
国連安保理は緊急会合を開き、双方に自制を求める意見が相次いでいます。
アメリカはイランへのさらなる制裁を検討していることを表明しています。
イラン情勢
イランは、中東有数の軍事大国とされます。
豊富な石油・天然ガス資源を有し、経済・政治的に重要な国です。
しかし、核開発問題やアメリカとの対立など、国際社会における孤立が深まっています。
歴史と文化
イランは、古くから文明が栄えた歴史を持つ国です。
紀元前6世紀には、アケメネス朝ペルシャ帝国を築き、周辺地域を支配しました。
その後、アレクサンドロス大王やイスラム勢力などに征服され、様々な文化が融合しました。
16世紀にはサファヴィー朝が成立し、シーア派イスラム教を国教としました。
19世紀にはカジャール朝、20世紀にはパフラヴィー朝が成立しましたが、いずれも革命によって倒されました。
1979年には、イラン・イスラム革命が起こり、ホメイニー師を最高指導者とするイスラム共和国が樹立されました。
政治
イランは、イスラム共和制国家です。
国家元首である最高指導者は、イスラム法に基づいて政治、経済、軍事などあらゆる分野を統括します。
最高指導者は、国民の直接投票で選出される大統領とは異なり、専門家会議によって選出されます。
現在の最高指導者は、セイエド・アリー・ハメネイ師です。
大統領は、政府の行政を司りますが、最高指導者に比べて権力は限られています。
現在のイラン大統領は、エブラーヒーム・ライースィー氏です。
経済
イランは、石油・天然ガスなどの豊富な天然資源を有しています。
経済は石油・ガス輸出に大きく依存しており、近年は国際社会による制裁の影響を受けているものの、依然として中東経済において重要な役割を果たしています。
農業、製造業なども盛んで、近年はIT産業の発展にも力を入れています。
社会
イランの人口は約8,920万人（2023年）で、首都はテヘランです。
主な民族はペルシャ人（約61％）で、その他にアゼルバイジャン人、クルド人、アラブ人などがいます。
公用語はペルシャ語ですが、様々な民族言語も話されています。
国民の9割以上がイスラム教徒で、そのうち9割以上がシーア派です。
イラン社会は、イスラム法に基づいて厳格に統治されています。
女性は男性よりも多くの制限を受け、服装や行動に厳しい規律が設けられています。
その他
イランは、豊かな文化遺産を持つ国です。
ペルセポリスやイスファハンなどの歴史的な建造物、ペルシャ絨毯や陶磁器などの伝統工芸品が有名です。
近年は、観光客の誘致にも力を入れています。
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