2023年9月21日、日本テレビホールディングスは、連結子会社の日本テレビ放送網が、アニメ製作会社のスタジオジブリを子会社化すると発表した。
日本テレビは、スタジオジブリ株式を複数の個人株主から譲り受け、議決権ベースで42.3%の株式を10月6日付で取得する。
スタジオジブリは、創業者の宮崎駿監督、高畑勲監督、プロデューサーの鈴木敏夫氏らによって1985年に設立された。
宮崎監督と高畑監督は、これまでに「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」など、日本を代表する人気アニメーション映画を数多く制作してきた。
子会社化の背景は、スタジオジブリの経営体制の安定化と、海外展開の強化。
スタジオジブリは、創業者の高畑監督が2019年に亡くなり、宮崎監督も2022年に引退した。
宮崎監督の長男である吾朗監督が後継者として期待されたが、吾朗監督は「1人で背負うのは難しい」などと固辞していた。
日本テレビは、スタジオジブリの経営を支援することで、新たな才能の発掘や、海外展開の加速を図る。
また、日本テレビの番組制作やコンテンツ配信との連携も検討している。
日本テレビは、スタジオジブリの経営を支援し、日本のアニメーション文化の発展に貢献していくとしている。