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中古車販売会社「ビッグモーター」の兼重宏行社長は、
保険金の不正請求問題で記者会見を開きました。
兼重社長は謝罪したうえで、
一連の問題の責任をとって26日付けで社長を辞任することを明らかにしました。
また、息子の兼重宏一副社長の辞任も発表しました。
後任の社長には、和泉伸二専務取締役が就任するとしています。
会見では、兼重社長が以下のように謝罪しました。
「このたびの保険金不正請求問題について、
深くお詫び申し上げます。
私は、経営トップとして責任を痛感しています。
一連の問題の責任をとって、26日付けで社長を辞任いたします。
また、息子の兼重宏一副社長も辞任いたします。
後任の社長には、和泉伸二専務取締役が就任いたします。」
兼重社長は、保険金不正請求問題が起こった原因について、以下のように説明しました。
「保険金不正請求問題は、弊社が保有する板金事業部で発生しました。
板金事業部では、保険金の請求額を水増しするなどの不正を行っていました。
この問題は、2022年6月に内部告発を受けて発覚しました。
弊社は、発覚後すぐに調査に着手し、不正を行った社員を処分しました。
また、保険会社には、不正請求した保険金を全額返金しました。」
兼重社長は、今後の対応について、以下のように説明しました。
「弊社は、この問題を深刻に受け止め、再発防止に向けて取り組んでまいります。
具体的には、内部統制の強化、社員教育の充実、コンプライアンス体制の整備などを進めます。
また、お客様に対しても、誠意を持って対応してまいります。」
和泉新社長は、以下のようにコメントしています。
「このたび、ビッグモーター代表取締役社長に就任することになりました。
これまでの経営陣の努力に敬意を表するとともに、
新たな経営陣として、お客様に愛される企業を目指して取り組んでまいります。」
損害保険ジャパンは、2011年からビッグモーターに37人の出向者を派遣していました。そのうちの1人は、事故車両の修理を担う板金塗装部門の担当部長を務めていました。この担当部長は、自動車保険金の不正請求があった時期に在籍していたとみられています。
損害保険ジャパンは、出向者が不正を認識していたかどうかは確認できていないとしていますが、客観的な視点が必要だとして外部弁護士による調査の実施を検討しています。
ビッグモーターは、不正請求問題をめぐって記者会見を検討していることが分かりました。ビッグモーターは「説明責任に関する様々なご意見を真摯に受け止め、今後の対応を検討してまいります」とコメントしています。
損害保険ジャパンは、ビッグモーターの保険金不正請求問題を受け、25日、社外の弁護士による調査委員会を設置すると発表しました。損害保険ジャパンはビッグモーターの板金や営業、品質管理部門に対し、2011年から計37人の出向者を派遣していました。
損害保険ジャパンは「不正を認識していた出向者はいない」としているが、外部委員の目から事実関係を改めて確認する狙いです。同社は一時期、ビッグモーターの第2位株主だったが、現在は資本関係はないとしている。
ビッグモーターに対しては、三井住友海上火災保険が17年度から計3人を板金部門に、東京海上日動火災保険も20年度から計3人を営業部門に出向させていたことが明らかになっています。3社はいずれも現在は出向を取りやめているという。
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