マールアラーゴは、ドナルド・トランプ氏が米フロリダ州に持つ邸宅のことです。
マールアラーゴ合意とは、トランプ大統領によって米経済諮問委員会(CEA)の次期委員長に指名されているスティーブン・ミラン氏が2023年11月に論文で示した、新たな多国間通貨合意の枠組みの構想です。過去の多国間通貨体制に関する取り決め(ブレトン・ウッズ合意など)がリゾート地で取り交わされたことに倣い、トランプ氏の邸宅であるマールアラーゴにちなんで名付けられました。
その具体的な内容は、以下の政策手段を組み合わせたものです。
新たなドル安調整: 外国通貨当局が保有する外貨準備の大半を売却することによるドル安誘導。
金利上昇の抑制: 外国通貨当局が外貨準備として残す短期米国債を100年物割引国債と交換する。
政策協調への参加を促す方策:
輸入関税の賦課
「安全保障の傘」からの除外
FRBが提供するドル・スワップラインからの除外
(米国単独によるドル安調整の検討)
米国債の支払い利息からの「手数料」徴収(実質的な割引債化)。
FRBによる外国為替市場での外貨買い・ドル売り介入(不胎化・非不胎化)。
金利上昇を抑制するための米国債買い入れ。
この構想の最も重要なポイントは、準備通貨の供給と安全保障を一体不可分のものとして捉える点です。
マールアラーゴ合意の目的は、主に以下の3点と考えられます。
貿易不均衡の是正: 米国に製造業と雇用を取り戻す。
「安全保障の傘」の負担の共有: 米国が提供してきた安全な自由貿易体制を含む「安全保障の傘」のコストを同盟国にも負担させる。
米国の公的債務の持続可能性の確保: 米国の債務と「安全保障の傘」を持続可能なものにする。
さあ、新年度入り。
いよいよ始動開始、世界を動かすトランプ政権。
トランプトレードか?トランプ不況か?
勝ち残るためのNJI!
会員専用のサイトで、グロース市場を中心に新興個別銘柄の値動き、
市況、株価に影響を与える個別材料・注目点・投資のヒント等を
タイムリーに情報提供。
相場の流れを掴み、
各種情報から投資先を選定していきたいという方におすすめです。
お申込みはこちらから