米住宅金利、高水準 中国に続き不動産不況到来か?

アメリカの住宅ローン金利が約23年ぶりの高水準に上昇したことで、住宅市場の冷え込みが懸念されています。

アメリカでは、FRBによる金融引き締めが長期化するとの見方が広がり、長期金利が上昇しています。その影響で、30年ものの住宅ローン金利は、5日時点で7.49%と、前の週から0.18ポイント上昇しました。これは、2000年12月以来の高水準です。

住宅ローン金利の上昇は、住宅購入の負担を増やすため、住宅需要を後退させる可能性があります。フレディマックのチーフエコノミストは、インフレや労働市場の変化、FRBの今後の動きをめぐる不確実性なども住宅ローン金利の上昇に影響していると分析しています。

アメリカの住宅市場は、新型コロナウイルス感染症拡大後の需要の高まりを受けて、2021年から急速に拡大しました。しかし、住宅ローン金利の上昇により、住宅市場の冷え込みが進むと予想されます。

具体的には、以下の点が懸念されています。

  • 住宅購入の需要が減少する
  • 住宅価格の下落
  • 住宅建設の減少

住宅市場の冷え込みは、アメリカ経済にも影響を与える可能性があります。住宅市場は、アメリカのGDPの約7%を占める重要な産業です。住宅市場の冷え込みは、経済成長の鈍化につながる可能性があります。