豚熱とは、豚熱ウイルス（CSFV）によって引き起こされる豚やいのししの感染症です。豚熱ウイルスは、豚の唾液、涙、糞尿中に排泄され、感染した豚や汚染物品との接触、あるいは飛沫感染によって他の豚に感染します。
豚熱の症状は、発熱、食欲不振、下痢、呼吸困難、神経症状などです。発症後、多くの場合、数日以内に死亡します。
豚熱は、豚やいのししの病気であって、人に感染することはありません。仮に豚熱にかかった豚の肉や内臓を食べても、人体に影響はありません。また、感染豚の肉が、市場に出回ることはありません。
豚熱は、家畜伝染病予防法で指定されている家畜伝染病です。発生した場合は、感染した豚やその周囲の豚の殺処分などの厳格な防疫措置が取られます。
日本では、2009年11月に鹿児島県で豚熱が初めて発生して以来、2023年8月30日現在までに、佐賀県唐津市の養豚場や広島県坂町で捕獲した野生のイノシシ1頭から確認されました。
豚熱の感染を防ぐためには、以下の対策が有効です。
豚舎の消毒・清掃を徹底する
豚の移動を制限する
豚の健康管理を徹底する
豚熱の発生状況を把握する
また、海外から豚肉や豚肉製品を輸入する際には、豚熱の検査を実施する必要があります。
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