７月に決算を迎えるＥＴＦの運用会社には、
分配金に充てるために換金目的の売りを出す必要があります。
ＥＴＦ分配金とは、ＥＴＦが保有する資産から投資家に分配される利益のことです。
ＥＴＦは、株式や債券などの現物資産に投資する投資信託の一種ですが、
ＥＴＦは通常、分配金を定期的に支払います。
７月上旬は主要なパッシブ型ＥＴＦの決算日が集中しており、
７日と10日が決算日となるＥＴＦが分配金支払いのため、
解消するポジションは合計で１兆1000億円超と過去最大になる見込みです。
ＥＴＦ分配金は、ＥＴＦの基準価額を下落させるため、
ＥＴＦの購入価格を下げることができます。
以下は、ＥＴＦ分配金のメリットとデメリットです。
メリット
一定の収入をもたらす
ＥＴＦの購入価格を下げることができる
税制優遇を受けることができる
デメリット
基準価額が下落する
分配金が再投資されない場合、税金がかかる
ＥＴＦ分配金は、投資戦略に応じて活用することができます。
例えば、高配当株に投資するＥＴＦを保有し、
分配金を再投資することで、複利効果を狙うことができます。
また、ＥＴＦ分配金を現金で受け取ることもできます。
過去３年、株価指数連動ETFの決算日と日経平均値動き
決算日 売り規模 日経平均
2022年
7/8 10,500億円 前日比+26
2021年
7/8 3,300億円 前日比-248
7/9 5,000億円 前日比-177
2020年
7/8 3,000億円 前日比-176
7/10 4,200億円 前日比-238
売り規模は現物・先物合計の推計値
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