BTFP 銀行ターム・ファンディング・プログラム

BTFPは、Bank Term Funding Programの略で、米連邦準備制度理事会(FRB)が2023年3月に設立した流動性支援プログラムです。

BTFPは、銀行が保有する米国債や政府機関債などの信用力の高い債券を担保に、FRBから資金を融資する制度です。融資期間は最長1年で、金利は1年物オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)レートに10ベーシスポイント(bp)上乗せした水準となります。

BTFPは、2023年3月にシリコンバレー銀行が破綻したことを受けて、金融システムの安定を図るために設立されました。BTFPを利用することで、銀行は流動性を維持し、貸出や預金業務を継続することができます。

BTFPの利用状況は、2023年3月の制度発足以来、順調に増加しています。2023年12月末時点での利用残高は、約1,300億ドルに達しています。

BTFPは、金融システムの安定に重要な役割を果たす制度です。今後も、金融市場の状況に応じて、FRBはBTFPの運用方針を適宜見直していくと見られます。